一生に一度は
こんにちは。
三重県在住の森山です。
三重県に引っ越して1年以上経ちました。
引っ越してきたばかりの頃は、夏に待ち受けているであろう「猛暑」に怯えていました。
(暑さに弱い道産子。ちなみに寒さにも弱い。私だけですか?)
地元の人たちが口をそろえて「関東よりは暑くないから!」とおっしゃるので
期待半分、心配半分で夏本番を迎えましたが、
結果は、関東の暑さよりも過ごしやすい!ということが判明。
※ただし、三重のお隣、名古屋は関東よりも暑かったです。
三重に住んでみて初めて分かった事、知った事はこれ以外にもたくさんあります。
その中でも、やはり印象的だった「伊勢神宮」について
今回はお伝えしたいなと思います。
伊勢神宮には、親しみと敬意を込めた「お伊勢さん」という呼び方もありますが、
正式名称はご存知ですか?
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
正式には『神宮』なのだそうです。
明治神宮などの他の神宮と区別するために「伊勢神宮」とよばれるようになったと聞きました。
北海道に住んでいた頃、一番身近な「北海道神宮」の事を「神宮」と呼んでいましたが、
それを知って、なんとなく気まずくなりました。
また、神宮の参拝ルートについても知らなかった事が。
昔から伝わる「一生に一度はお伊勢参り」というキャッチフレーズ。
私もこの言葉を父から聞かされ(父自身は、参拝がついぞ叶わなかった祖母から聞かされ)
ふんわりではありますが、心のどこかに「いつか伊勢に行ってみたい」という思いがありました。
信仰心というよりも、家族の思いを背負った使命感に近い気がしますが…。
そして、10年ほど前に伊勢神宮に行くチャンスがあり、
その時に調べて「外宮」➡「内宮」のルートで参拝するのが正式な順序だと知りました。
実際に行ってみると、敷地の広さに圧倒され、点在する大木や周辺の山々がとても印象的でした。
正式ルートで参拝できたことに満足して帰ってきたことを覚えています。
あれから時が経ち、まさか、伊勢神宮の近くに住むことになるとは。
当時の自分には想像もつかなかったな~
と感慨深い気持ちで過ごしていたある日。
家の近所で車を走らせている時に、ふと見に入った看板に書かれていた内容に衝撃を受けました。

お伊勢参らば
朝熊(あさま)をかけよ
朝熊かけねば片参り
朝熊(あさま)というのは、伊勢市と鳥羽市の境にある標高約555mの「朝熊山」の事を指します。
地元の人たちが車で通る山道なので、私も何度か通ったこともあります。
※この看板に書かれている「伊勢志摩スカイライン」というのは伊勢と鳥羽を結ぶ有料道路です。
「天空のドライブウェイ」と称するだけあって、朝熊山頂展望台からは伊勢志摩の大パノラマを望むことができます。
この看板を見た時に頭によぎったのは、
この朝熊山を登らないと、「片参り」(一方だけを参拝すること)となり、
正式な参拝と認められないのか?!
ということでした。
引っ越してきてから、近いということもあり、何度か外宮⇒内宮と行きましたが、
山も登らないとダメだったなんて聞いていない!
外宮と内宮で参拝は完璧!と思っていた私にとっては衝撃的でした。
後に、とあるテレビ番組での伊勢神宮を取り扱った特集で、その理由の一部を知る事になりました。
番組で紹介されていた内容によると、
朝熊山の山頂近くには「金剛證寺(こんごうしょうじ)」という、古くから伊勢神宮の鬼門を守るお寺があり、伊勢参りの後にこのお寺に参るのが習わしだったそうです。
伊勢神宮は「日ごろの感謝と国の安寧をお祈りする所で、個人的なお願いはNG」
と認識されていたようです。
でも、一生に一度というほどに熱い思いで来た伊勢の地。
せっかくならば、やはり個人的なお願いもしたい。
それなら、伊勢参りの帰りに「金剛證寺」で。という構図が出来上がったようです。
日本各地から遠くはるばる歩いてきて、伊勢神宮での参拝を無事終えた後に、
さらに山を登ってたどり着いた先のお寺から望む景色。
さぞ美しく、すばらしい旅の締めくくりになったことでしょう。
ちなみに、外宮⇒内宮⇒金剛證寺 の一番最初の行程にもう一つ加わるのですが、
長くなるので割愛します(^_^;)
伊勢神宮にまつわるものは知れば知るほど膨大で、
びっくりしたこともまだまだあります。
「一生に一度はお伊勢参り」
の背景にあるものが垣間見れて大変興味深いです。
江戸時代には60年一度、お伊勢参りが大流行し、数百万規模のものが3回ほどあったそう。
当時の人口から考えると、いかに熱狂的なムーブメントだったかが分かります。
「伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」
というのは江戸時代に流行った「伊勢音頭」の一節です。
この言葉は全国に広まっていたそうです。
これくらいの社会現象を起こして、自分の住んでいる地域も盛り上げてみたいですね!
何かないかな~?と
ふんわり考えている今日この頃です。
