「インバウンド」の記事一覧

モーニングコールって英語じゃないの?

こんにちは。語学オタクの土居です。
ホテル勤務時代から語学に関わる頼まれごとをオタクパワーで対応してきました。

ホテル用語には英語由来のものが数多くありますが、英語だと思っていたら和製英語=日本語だったという用語も混ざっています。そういう用語をとりあげてみます。

前置きですが、和製英語は悪いものではありません。和製英語は日本語ですので日本人同士では堂々と使っていきたいと思います。ただ、海外のお客様には通じないため、それが和製英語であることと英語での言い方を知っておくと役に立つと思います。

●和製英語⇒英語(発音)
・モーニングコール⇒wake-up call(ウェイクアップコール)
・(苦情)クレーム/コンプレ⇒complaint(コンプレイント)
・グレードアップ⇒upgrade(アップグレード)
・リピーター⇒a regular customer/repeat guest(ア リピートカスタマー/リピートゲスト)
・クーラー/エアコン⇒air conditioner(エアコンディショナー)
・シーズンオフ⇒<米>off-season <英>close season(<米>オフ・シーズン/<英>クロウズ・シーズン)
・シングルユース⇒一言で表す英単語はありません。「1人で泊まる」を英語で言うことになります。英語の「single-use」は「使い捨ての(1回だけ使われて捨てられる)」という意味です。
・スイートルーム⇒suite(スイート)
※suiteは「一続きの部屋」という意味なので、意味が重複する「ルーム」は付けません。 

以上、和製英語をいくつかご紹介しました。

「えー!和製英語ばっかり!英語はないの?」
もちろん発音がカタカナというだけで、英語もたくさんあります。そのまま英語として使える言葉もご紹介します。ただし、カタカナ発音と英語発音の違いにはご注意です。

●カタカナ英語⇒英語
・ルームサービス⇒room service
・ヒーター⇒heater
・オーバーブッキング⇒overbooking
・オーシャンビュー⇒ocean view
・アーリーチェックイン⇒early check-in
・レイトチェックアウト⇒late checkout

いかがでしょうか。まだまだありますので折を見て第2弾を書きたいと思います。

牛肉NG?台湾のお客様のリクエストに隠された文化的背景

ジュリアです。

インバウンドの復活に伴い、台湾のお客様から「食事への要望」や「アレルギー対応」で、「牛肉は食べないので他のお肉に変更してほしい」といったリクエストが増えていませんか?

今日は、なぜ台湾の方に牛肉を避ける人が多いのか、その理由についてお話ししたいと思います。


まず言えることは、これらのリクエストの背景には、アレルギーが原因ではないことがほとんどです。台湾で牛肉を食べない主な理由は、歴史的および文化的な背景に由来しています。

歴史的な背景
昔の台湾は農業社会で、牛は農作業に欠かせない大切なパートナーでした。そのため、牛を食べることは、家族や社会にとって大切な仲間を失うことを意味し、長い間敬遠されてきました。この文化的な価値観は、現在でも根強く残っています。

運気の低下を防ぐため
風水や運気を大切にする台湾の人々の中には、牛肉を食べることで運気が下がるという考え方を持つ方もいます。特に、一部の人々は牛を神聖視しており、運気の低下を防ぐために牛肉を避ける傾向が強いです。

神様への誓いの一環
宗教的な理由から、神様に誓いを立てる際に牛肉やその他の肉類を一切食べないと誓う人もいます。これは神様への感謝や祈願の一環として行われるもので、例えば家族やペットの健康を祈り、その代償として「5年間肉を食べない」や「一生肉を食べない」といった誓いを立てることがあります。


このように、台湾で牛肉を食べない理由は、アレルギーではなく、歴史的な文化や信仰に基づいたものが多いのです。お客様の要望を尊重し、こうした背景を理解することで、より良いサービスの提供が可能になるでしょう。


弊社では、台湾のお客様への集客サポートや海外サイトでのノウハウ提供を行っております。

ぜひお気軽にご相談ください。

インバウンド需要が高まるタイミング

こんにちは、森野です。

今日は10/1。
中国では国慶節(建国記念日)の大型連休が始まりました。

国慶節とは毎年10月1日に祝われ、中華人民共和国の建国を記念する日です。

この日は、「黄金週間」とも呼ばれる
1週間の長期休暇の始まりであり、多くの中国人が旅行や観光を楽しむ時期でもあります。

中国の大型連休は春節(旧正月)、労働節(メーデー)と続きます。

大型連休を利用して訪日する外国人観光客を獲得するためにも、祝祭日の把握は先々の料金、プロモーション設定に有効です。

何年も前になりますが、某OTAからいただいたアジア各国の祝祭日が載っているカレンダーを思い出しました。

タイの「水かけ祭り」として世界にも知られているソンクラーン(旧正月)やベトナム、シンガポール、マレーシア、台湾、香港などアジア各国の祝祭日の意味や由来を調べたのが懐かしいです。

台湾版お盆休み:清明節

こんにちは、ジュリアです。 

皆さん、お盆休みはいかがお過ごしでしたか? 

お盆は日本の重要な休日で、多くの人々が帰省したり、家族で集まって食事をしたりします。台湾にもお盆のような休みがあります。それは「清明節」(チンミンジエ)です。

「清明節」は、旧暦の春分の日から15日後にあたる節句で、日本と同じように家族や親戚と一緒に先祖の墓参りをする日です。(一般的には4月4日から5日の間になります。)日本とはいくつか違いがあります。今回は「清明節」に食べるものについてご紹介したいと思います。

台湾の「清明節」に、ほとんどの人が食べるものは春巻きです。台湾の伝統的な春巻きは、日本でよく見られる揚げた春巻きとは異なり、「潤餅」(ルンビン)と呼ばれる生春巻きが一般的です。

クレープのような柔らかい皮を使い、その皮はクレープの生地よりもさらに薄く、非常に破れやすいのが特徴です。この春巻きには、キャベツ、もやし、きゅうり、人参、卵、台湾ソーセージ、豆乾(台湾の干し豆腐)など、豊富な具材が包まれています。

ソースについては、地域によって異なる風味が楽しめますが、私の出身である台湾南部では、ピーナッツパウダーと砂糖を加えた甘くて香ばしいソースが定番です。このソースが春巻きの味わいをさらに引き立てます。

(画像の提供元:iStock)

清明節の際には、家族が集まって自分好みの春巻きを作るのが伝統ですが、清明節以外の日でも夜市で手軽に購入することができます。台湾を訪れる際は、ぜひこの独特の味を試してみてください。

台湾の清明節は旧暦で行われるため、毎年日付が異なります。最近では、多くの台湾の家庭が清明節の前にお墓参りを済ませ、連休を利用して日本などへ観光に出かけることが増えています。このような機会を捉え、台湾の連休や旧正月などのタイミングに合わせて、台湾からの観光客を集めたいとお考えの宿泊施設に対して、海外OTAの運用代行を活用することを当社がサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

インバウンド集客

「海外のお客様を増やしたいけど、英語が得意ではないので、登録やお客様とのやり取りが心配です」

とご相談をいただいたことがあります。

海外に販路を広げるには、大手海外OTAに登録するのが近道です。


自社HPを多言語化するコストと手間を考えると、多言語対応している海外サイトに登録することで
海外在住の旅行者への効果的なアピールとなります。

サイトの一例として、Booking.com,Expedia,Agoda,Trip.comです。

掲載料は無料で、ここ数年日本でテレビやYouTubeでCMが流れているので国内でも認知度が高いサイトではないでしょうか。

まずはご施設様の認知度を上げ、自社での予約に繋げていくために、導入、販売強化をお勧めします。

サイト管理画面の言語は日本語に選択可能で、比較的分かりやすい仕様になっていますが、一部サイトはプラン造成時に英語で入力します。
また海外のお客様の質問は日本語が可能な方以外、英語で送られてきます。簡単な質問は翻訳サイトで可能ですが、細かいリクエストが送られてくる場合もあります。

プラン造成や英語や繁体字でメッセージが来てお困りの場合、弊社におませください。
英語翻訳業務のスタッフと繁体字対応のスタッフが勤務しておりますので、海外OTAサイトへの言語登録、

翻訳業務も承ります。

成約率に繋がるコンテンツスコアアップ、プロモーションのご提案もお任せください。

国立公園にリゾートホテル

こんにちは廣谷です。

最近のニュースで、2031年までに、政府がインバウンド需要を見込み全国35の国立公園すべてに高級リゾートホテルなどを誘致する方針を示した。というものがありました。
先端モデル事業として十和田八幡平国立公園(青森、秋田、岩手)、中部山岳国立公園(長野、岐阜、富山、新潟)及び、大山隠岐国立公園(鳥取、島根、岡山)の選定がされました。

そもそも「国立公園」とは、日本を代表する風景地として、自然公園法に基づいて国が指定するものです。とのこと。
北は北海道から、南は沖縄や小笠原諸島まで全国に35か所あります。
環境省のホームページを見てみると国が提案する「体験」「旅行」「ワーケーション」と提案のカテゴリは多岐にわたっていることに驚きました。北海道の国立公園は「山」「海」「自然」なので、登山、ハイキング、マリンスポーツがおすすめアクテビティなのですが、全国を見渡すと「ホースステイ」や「魚市場の入札体験」等、興味をそそられるものがたくさんありました。

ちなみに、北海道には6つの国立公園がありますが『「リゾートホテルができて人気がでそうな国立公園」1位』に「利尻礼文サロベツ国立公園」という記事を見つけました。
大学生の時に礼文島の民宿で住み込みのバイトをし、利尻山に登った私としては思い出の地が人気1位で嬉しいのですが同時に姿が変わってしまうのが悲しいような、、複雑な心境です。
私が知っている礼文・利尻が今後どのような観光地になるのか、全国の国立公園が一大リゾート地として変貌を遂げるのか今後が非常に気になるニュースでした。

ご相談・お見積りはお気軽に弊社までお問い合わせください!

info@s-total.co.jp
011-737-1771

足シポマサーヅ

こんにちは。語学オタクの土居です。
ホテル勤務時代から語学に関わる頼まれごとをオタクパワーで対応してきました。

今回のブログタイトルの「足シポマサーヅ」ですが、15年前に行った香港でホテル周辺を散策していたときに、カタカナでこう書かれた看板をいくつも見かけました。

お店に入ることはなかったのですが、きっと「足つぼマッサージ」のことですよね。

観光地なので日本人向けに日本語で書いているのだと思いますが、どのお店も「足シポマサーヅ」と同じように間違えていたことが強く印象に残っています。

お店に行った日本人旅行者が、わざわざ間違いを指摘することはないのだと思いますし、「どの店もみんな同じように書いているから」お店は正しいと思っているのかもしれません。

日本にも分かるけど変てこな外国語で書いている看板がたくさんあります。そんな看板を集めたウェブサイトまであります。そういう変てこ外国語の看板を見た母国語の旅行者は、「足シポマサーヅ」の看板を見た日本人と同じ感情を抱くことになります。

「間違えているけど伝わるからそれでいい」のか、「間違えているのはちょっとかっこ悪い」から伝わるけれど直すのか。ホテルやお宿の考え方によるのでしょう。

せっかく外国語で案内や看板を出すなら「伝わるけど間違っている案内」よりも、伝わるだけでなく間違っていない案内のほうがいいな。

そう思われたなら、ぜひ弊社にご連絡を。
英語オタクの土居と台湾出身のスタッフが、ご案内や看板作成もサポートしています。

さて、ホテルでは和製英語と言われているカタカナ語が多用されていますが、果たして、そのカタカナ語は英語として通じるのでしょうか。みんなが使うから英語だと思っていたけど、じつは通じない和製英語にも取り上げてみようと思います。

You are lucky?!

こんにちは。語学オタクの土居です。
ホテル勤務時代から語学に関わる頼まれごとをオタクパワーで対応してきました。

ホテル勤務時代のことで10年ほど前の話です。ある多忙日、オーバーブックしていてフロントではチェックインにいらっしゃったお客様に「詰め」をお願いしていました。

そこへ海外から来たご家族がご到着されました。ツイン×2室のご予約でしたが、できればスイート1室にみんなで泊まっていただき部屋を1室空けたい状況でした。

その「詰め」の案内を英語でしてほしいということで私が呼ばれました。接客経験はあるものの、勤務していたホテルでは裏方専門でフロントに立ったことがなかった私。作戦を立ててお客様に言ったのが「You are lucky!」でした。

(英語で)「お客さん、ツいてますよ!ちょうどスイートが空いていて、今なら家族みんなで同じお部屋に泊まれます。料金は変わらずにご用意できますよ。いやあ、ツいてますね~。」

今考えるとちょっと怪しい営業トークですが、お客様は「それはラッキーだ」と喜んでスイートに泊まってくださり、ツイン×2室が空いてホテルもめでたしで、自己満足していたものでした。

実は英語の「Sorry」には自分たちの非を認める強い意味があり、非があるのだからどんな要望(叱咤)をしても許されるだろうというニュアンスを与えてしまうと聞きます。日本語で枕言葉のように使われる「申し訳ありませんが」よりもだいぶ強い意味を持ちます。そのため、できるだけ「Sorry」を使って「詰め」をお願いしなければならない事情を説明したくなかったというのが本音です。

幸い「You are lucky!」の時点でお客様は気持ちよくスイートにお泊まりいただけて、ホテルはオーバーブックをやらかしたという情報を出さずに済んで結果オーライでした。

英語の「Sorry」についてお話ししたいと思ったのと、日々多くのお客様に触れている皆さまのほうが慣れているとは思いつつ、お互いの文化背景を理解して気持ちよく過ごせる方法が見つかればいいなと思うのでした。

英語で道案内

こんにちは。語学オタクの土居です。
ホテル勤務時代から語学に関わる頼まれごとをオタクパワーで対応してきました。

突然ですが私の特技は「道を聞かれること」です。道ばたや駅のターミナル、旅先、電車内など、ありとあらゆる場所で道を聞かれます。

あまりにも聞かれるので相手の出身地を聞き始めたのですが、日本人以外では、ヨーロッパや中東、アジア、アフリカなど、「そんな場所から?!」と驚くような場所から旅行者が日本を訪れていると知りました。

母国語が英語ではない地域の方でも、コミュニケーションに使う言語は「英語」です。

日本に住んでいると普段は英語を話す機会がないので、突如、英語で話しかけられると焦ってしまい、つたない英語になります。それでも地図を見せたり、身ぶり手ぶりを交えたり、時には途中まで同行してあげたりすると、笑顔で「Thank you!」と言って喜んでもらえます。

さて、旅館やホテルでは円安の影響もあって海外からのお客様が増えています。ですが、外国語で対応できるスタッフが常時いるとは限りませんよね。

そういう時のために、外国語で書かれた案内を用意しておきませんか?
前述のとおり英語が話せたとしても、何かを見せて身ぶり手ぶりを交えたほうが伝わりやすいのです。

「一番、近いコンビニはどこ?」「おすすめのラーメン店は?」「この地域のお薦め料理は?」
「観光地までの行き方や所要時間は?」「最寄りのドラッグストアやコインランドリーの場所は?」他

以上はほんの一例でです。それぞれの施設でよく聞かれることは決まっていると思います。
あらかじめQ&A方式で外国語で書いたものを用意しておけば、あとは挨拶や「こちらをご覧ください」など最低限の言葉だけで海外からのお客様にご案内ができるようになります。

お客様に喜んでいただくのはもちろんですが、「外国語で書かれた案内があるから大丈夫」というお守りがあれば、自分たちの心にもゆとりが生まれるのではないでしょうか。

弊社では語学オタクの土居が英語を、台湾出身のスタッフが繁体字(中国語)に関してお手伝いしています。