『欲しくなる名刺』
こんにちは、阿部です。
今年もよろしくお願いします!
今日は、数年前に楽天トラベルのカンファレンスで聞いた、作家の小山薫堂さんが話していた日光金谷ホテルの意識改革のお話です。
ことの始まりは日光金谷ホテルにお客さんとして泊まりに行ったときのこと。
当館はどうですか?なんでもおっしゃってくださいと、当時の社長に言われたところから縁ができ、顧問になる。
まず、名刺を作ることを提案。
今まで名刺を持ったことのない清掃係の人や売店の人まで、全員に名刺を持つ。
名刺を持つだけで、「自分もスタッフの一員なんだな」と感じることができる。
そして従業員の一人一人にホテルの好きな場所を聞く。
そうすると、みんな自分の働いてる場所の近くを挙げる。
その場所のいくつかをプロのカメラマンに撮影してもらい、それぞれの名刺の裏に印刷。フライパンやゴミ箱、回転扉などその種類は約30にもなる。
新しい名刺ができあがった所で、ホテルの中にポスターを張り出す。
「金谷ホテルのスタッフは一人一人違う写真のついた名刺を持っています。全部で三十種類。
その三十種類を集めると、金谷ホテルの小さな写真集ができあがりますから、どうぞ、スタッフに声をかけて名刺をどんどんもらって下さい。」
そうするとお客さんの方から、スタッフに声をかけてくれて、コミュニケーションがはかれる。
収集癖がある人は一定数いますし、集め始めたことにより好きになる。
これって心理をついてますよね。
そして、名刺を下さいとリクエストされるようになって、従業員もお客さんにサービスする事の喜びを知るようになる。
あんなに小さな名刺ですら、アイデアと発想力次第で意識を変えていける力を持っている。
意識改革…小さなことから始めてみるのも大切かなと思いました。
『なにをすればいいのかな?』迷ったときはぜひ宿泊トータルサポートまで!